ダイエット成功への道2(痩せる絵本)

ダイエットに成功してから5年の月日が経った・・

あの千里はどうしているだろうか?

実は・・

現代社会に埋もれ
見事リバウンドしていたのだ。

会社も辞めて
今は完全なニートである。

「明日から痩せる」

「でも痩せられない!」

そう、自分自身もダメになっているのを分かっているのだ。

この抜け出せないもどかしさ
誰しも経験があるだろう。

ある日、掃除中に
懐かしい名刺を見つけた。

そう
懐かしいクマ先生の名刺である。

 「あいつは生意気だったけど
核心をついてきたよなぁ。。」

「あいつまだ元気かな。。
痩せたいなぁ。。」

千里は、
神頼みならぬ熊頼みに再度賭けようと決心した。

熊道場は案外遠い。

しかしながら都会を離れて
静かな風景を見るとなんとなく自分がホッとしていることに気づいた。

 「懐かしいなぁ」

故郷に帰るような気持ちで
ちょっと感動してしまった。

あ!!!

 「何!この道場!!」

堀のプレハブ道場が【お城♪】になっていたのだ!!

「千里か、おひさぁ~~っ♪」

「なにこれ、プレハブだったじゃないの?」

「うん。ちょっと儲かっちゃってな
建て直したの♪(テヘッ」

 「この~~!!!」

「私が来て驚かないんですか?」

「全く驚かないよ♪

「正しいダイエットというのは
みんな戻って来るようになっている。」

・成功した人
・道場から逃げ出した人
・文句を言って辞めた人

「みんな結局、こちらが正しいと分かると
戻ってくるのだ。
カワイイもんょ♪

成功しても人間は”安心!”してしまう動物。
特に現代社会はな!」

無理に誘わなくとも
自分の信念を貫き信じて進めていれば・・・
セクシーなワシの元へ・・・

堀の長い話は続いた。

イライラするので
堀の話を断ち切り、

すぐさま
【3ヶ月スーパープラチナかっこよす
スペシャルイキイキコース】

を申し込んだ。

【3ヶ月スーパープラチナかっこよすスペシャルイキイキコース】
(名前は長いが”3ヶ月合宿”の意味である)
値段は倍の4000円に値上がりしていた。
(この糞熊が!でも安いな!笑)

「お主さ、
成功時からどう変わった?」

「心が醜いというか、
やけに短気になるし、ストレスも凄い!
毎日イライラ!!

いろいろ言い訳をして暴食したり
根性がないというかなんと言うか・・」

「ほう、
自分で自覚しているだけ優秀じゃよ」

「えっ」

「うむ優秀優秀。
ほとんどの人が当たり前に生きて
当たり前に趣味を楽しみ、好きなものを食べている。

それって幸せだよな。」

「?」

「ちょっと来い!」

千里は堀に連れられ
散歩に出かけた。

「プー子!ついたぞ!!」

「どこですかここ」

「平和会館じゃ。戦争を知っているか?」

「なんで?
そんな昔の事???」

ビシッ!!
堀は痛くないビンタをしてきた。

「ふざけんなよ!!」

「ちょっと来い!」

堀と館内に入った

「現代人というのは昔を考えない。
まぁ、仕方の無い事でもあるが、
過去が無ければ現在も無い。

今の平和があるのも
昔があるからじゃ。」

「確かに。
今の人は戦争を知らないから
”怖い”怖い”言っても分からないと思います。」

「じゃろうな。
広島の原爆もこわいよな。
核により人が溶けて影だけ残るというとても恐怖な事じゃ。
想像もつかないほど不幸。

この特攻隊もそう、
日本のためにアメリカ軍に飛行機で突っ込んで
自爆するのじゃ。
もちろん生きて帰ることは無い。
片道のガソリンしか積まない。

しかも20代前後の若者中心だ・・」

「20・・・」

会いたくても会えない人がいる

「ワシの爺ちゃんは戦争から逃げてきた」

「プっ」

「要領が良いじゃろ?」

「確かに
賢い選択ですね」

「でもな、仮病を使ってい逃げたはいいが
特攻した友達の事を思うと
”自分が生きていて申し訳ない”と毎日心を痛めていたんじゃ。」

「会いたくても会えない」

「俺だけ残ってすまない」

良く泣いていたよ。。

「爺ちゃんの友達はな、奥さんに電話して、
生まれたばかりの子供の泣き声を聞いて特攻したそうだ。」

「うううう。。。」

「ひどいよな。
しかし、この辛さを知らない現代人に言っても
なかなか伝わらない。

苦労を知らない野郎が、オレオレ詐欺とか
人間のクズの生き方をする。」

大切な女性友達に
「男は狼だから気をつけて!あいつは体目的だから!」
と伝えても全く聞いてくれず、
事件が起こると
後から泣いてくるのと同じじゃな・・
「ほら・・言ったじゃないか!!」と。

後悔する前に教えたいのに
なかなか受け入れない・・
もどかしいものよ・・

「たとえがちょっと・・笑
でも伝わります♪」

「お主はどうだ?今幸せか?」

「今!断然幸せに感じるようになりました!」

たまに原点に返れ。

普通に生きる事ができる
カラーテレビが見れる
携帯がある
CDがある
コンビニがある
サプリメントがある
道路がコンクリート
信号がある
トイレが流れる
オムツが紙

このような事が当たり前・・・
なんと便利な世の中だろうか?

なんかダイエットなんて簡単に思えてきた・・

「私は誰にも支えられてない!」
とか
「私だけ不幸!」
とか、
現代人は本当にネガティブじゃ。

お主のために先祖が味方についているのじゃ。

「そうね。家もあるし
こんな便利な世界に生きているのは
まさにみんなのおかげですね。。

はじめから一人なら、家もないし
家族もいない・・・」

「しかもお主は平和な日本生まれ。
これまた幸せ!!
世の中には服や靴さえも買えない、
学校さえ行けない子供たちがいるのじゃ。

ワシはな、宝くじを当てたら
このような子供を救いながら
世界を回る予定じゃ・・・・

当たらないかのぅ♪ムフフ~」

「ホントかよ!家を増築するんだろ?」
言いかけたが止めた。

「まぁ、お盆だけではなく、
時にはお墓参りをしろよ。」

「感謝し、気持ちも引きしまる!」

寝る前は話を聞かせてくれるが
これがまたイイ子守唄になる。
そのまま寝てしまっても文句は言われない。

しかしながら
2割は重要だが8割は適当なウザ話を混ぜてくる。

 堀の話を毎日聞いていると、

ダイエットの挫折がアホらしくなってくる

くだらない事に怒り
たかが食事を抑える事も出来ない・・・

何してるんだ私は!

自分に対して怒りを覚えた。

昔の人なら
ダイエットなんて
苦労に入らないことだよね。。。

「現代は先人の苦労も知らず、お構い無しで生きているよな。
時間も無駄遣いしている。

まぁいつまでも過去を悲しんでも仕方無い事なんだが
時には考えないと
ダメな世の中、ダメな人間になってしまう。」

「もうニートやめます!!」

「うむ。1日1日は大切
預金など出来ない。
確実に過ぎていく
いかに
楽しみ充実するかだ!

Q もし家族と明日最後のお別れならどうする?

いっぱい抱きしめて
いっぱい話をして
その日を楽しむだろう?

そんなギリギリの事をするな!
毎日愛せ!愛せ!怒るな!幸せになれ!

「ワシはな、
嫁が起きてくると
必ず軽く抱きしめて「おはよう♪」と言う。
後悔しないように、今の幸せを感じる為に。。。」

嫁はな~んも反応無いけどなwww・・汗

「後悔はするな!
今を生きろ!
もう思い切って充実させるのじゃ♪♪」

 「ダイエットなんて簡単!
家族を愛することも忘れてた!」

「堀・・
いや先生。。。
すごく感謝です!!

大切な事に気が付きました。」

家族にお土産買わなきゃ。。
帰ったらもう家事手伝ったり
色々します!!!

「うむ!その意気だ。
お主セクシーじゃ☆」

今日の夜は短気を治す話だった。

腹を寝かしてみろ!

腹?

そう。腹を寝かしてというのは
おじいちゃんから教わった。



「戦争から逃げてきたおじいちゃん?」

「そうだ。
要領が良いと言って欲しいな。
おじいちゃんの仮病が無ければワシも生まれないし
生まれるって奇跡だよな」

「確かに・・」

「例えば精子が何億といる中で選ばれないとならないし
1日でも受精の時期とずれたら生まれないわけで
我々が生まれる可能性は・・・・」

「もういいですよ、
話題変えましょうよ♪」

 「そうか、すまんの♪
決してイヤラシイ意味で言ったわけではナイゾ(ニヤリ」

 「セクハラしたら訴えますよ!!」

「あハハハ、、、勘違いするな
デブには興味は無・・・・

 ビシ!!!

「ひぃぃいっぃいxっぃぃいぃぃいぃ!!!!」

堀は泣きながら続けた。

 こうしてな

腹という字を横に向けて書いて
壁に貼ってあったんだ。

ワシの祖先は代々短気でな。笑
おじいちゃんはその流れを変えようと
家族みんなに寝かした腹を見せて改善させようとしたんだ。

ワシはいつの間にか、イライラしたら
この腹を思い出すようになった。笑
寝かした腹を見ると、先祖家族を思い出す。泣

これがあったからこそ
そうはキレないし、落ち着いて失敗も減る。

ほれ、一人じゃないだろ?
支えられておる。

話に飽きた私は寝ていた。。。

堀といると
いろいろと反省が出来る。

私は自分の限界を勝手に作っていた。

●時間が無いから出来ない
(時間だけではなく食事の質を変えるなど
自分を変える方法はある。単に逃げ道を作っていた)

●イライラする
(良く考えればたいしたことが無い)

●イライラして食べちゃう
(食べることで解消になっていなかった)

●そもそも世界で幸せランキングつけたら
私はかなり上位にいるのでは?と思った。

堀はのん気に暮らしているかと思ったら
実は多忙だった。

毎日観察していると
買い物、炊事、洗濯、掃除、子供の散歩、子守り、など
すべてこなしていた。
(私が寝た後には、数時間家事をしていた)

堀は忙しいなんて考えていなくて、
充実感】と感じているのだろう。

また、堀は単にポジティブなだけではなく
疲労が残らないように
毎日が考えられていた。

・油を食べ過ぎると、消化が遅く体が重くなる
・筋トレは疲れるからちょっとだけ
・無駄な運動はしない
・元気な時意外無理をしない
・食事は3食~6食
・堀式バランスの食事
などなど、、
様々な面で時間にも無駄がなく効率的だった。

怒りっぽかった私も
カルシウムの摂取からか
落ち着いてきたし、
鉄分補給によるホルモンの安定感も感じた。

バランスの食事の大切さにも気づいたのである。

 3ヶ月後・・

この3ヶ月は知識勉強よりも
精神的治療が多かった。
(知識は5年前に教わったので)


「3ヶ月で6キロ減でした。
少ないかな?でもストレスは無かったです。」

「ストレスがなければ変化は少なくても心配は無い。
いつまでも出来るからな♪」

「しかし、月2キロ減でも1年で24キロじゃよ。
すごくね??」

「そうですよね。
そう考えると月1キロでも悪くないですね。
つい急いじゃいますけど、急いで疲れてリバウンドするなら
ゆっくりノンストレスがよいかもしれません♪」

「どうする? あと1ヶ月に延長する?
欲しい服があってさ、あと1000円足らないのっ♪♪」

「あんたのために延長はしねーよ」

「・・・・」

私の3ヶ月宿泊コースは終った。

 

私は帰りの電車の中で、
学んだ事を忘れない】と誓った!

堀が帰りにくれたお守りの意味が分かった。
「道をはずれそうになったら、これを見ろよ!」と、
堀の喝が聞こえてきそうなペンダントだった♪

でもデカイヨ!
どんだけ自分大好きなんだよ。笑

ペンダントの裏は
物が入るようになっていた。

ふたを開けてみたら

授業料の4000円がサイン入りで入っていた。。

 あいつめ・・・
 これが愛カヨ!!

「私・・・頑張る。。。

いつか・・・恩返しに行きます」

千里は帰宅後
ペンダントと4000円を神棚に飾った♪♪

これから
「1日」「1日」
千里の充実した日々が始まる。

 おしまい♪

ダイエット道場トップに戻る



スポンサーリンク

フォローする

スポンサーリンク