スカイツリーライン沿いを全部歩く
途中に立ち寄ってみました。
郷土資料館は、春日部駅東口から
少し離れた(徒歩20分)位置にあります。
春日部の歴史を見れるという事で子供にも勉強になりそうです。
資料館は交差点の角に位置し
曲線を描く外見から非常に見つけやすい。
資料館の裏には粕壁小学校があり、
日光街道側に春日部女子高があるため
資料館前は登下校で多くの学生が行き来する道でもある。
(学校どおりという名称)
教育センター内1階
建物に入ってすぐ左に
郷土資料館に入る狭い入口があります。
中に入ると、優しい受付の方が
アンケート用紙とパンフレットを手渡してくれます。
まずいきなり目の前に飛び込んでくるのが、
花積貝塚で検出された約4800年前の竪穴式住居です。
ミニチュアではなく、原寸大で復元しているのでとてもリアルです。
現代の家が”普通”になっている子供達は
昔の家を見て、今のありがたみを知る事になるでしょう。
小さい子供が飽きないように
パズルやミニゲームなどが並んでいるのは嬉しいですね。
(紙相撲、紙独楽など懐かしいおもちゃが並んでいる)
土器と埴輪の違い
子供が興味を示しやすいのが、
土器、土偶、埴輪など形になっている物だろう。
館内では、壊れた本物の土器に触る事もできる。
土器と言えば、形はイメージしやすいが
その歴史は想像するよりも長い。
なんと土器の歴史は、
草創期~晩期の6段階に分けられる。
草創期(約1万3000年前~9500年前)
丸い底の形をした土器が主流。
文様(もんよう)は簡単な物が主体。
早期(約9500年前~6000年前)
底が平らに改良され装飾が増える。
前期(6000年前~5000年前)
バケツ型の深鉢形土器が中心になる。
中期(5000年前~4000年前)
生活が安定し火焔型土器(かえんがたどき)などお洒落になる。
後期(4000年前~3000年前)
模様は減ったが、蓋付き、皿、急須のような注ぎ口が加わる。
晩期(3000年前~2500年前)
木製の土器が見つかる。
晩期の土器の出土は少ない。
土器の作り方
土器の作り方は「土を固めた程度」くらいの認識だったが、
粘土に砂や鉱物、そして動物の毛まで入れていたとは知らなかった。
資料館では子供にも理解しやすいように書かれている。
古墳時代
3世紀中頃~7世紀頃
土器と並んで時代は違うが、埴輪の展示がある。
埴輪というと、人形をイメージする方も多いが、
形に関係なく”墓の周囲に埋める焼き物”で
バケツのような円筒埴輪・人形・動物などの種類がある。
日光道中粕壁宿(近世)
近世のゾーンでは、日光道中粕壁宿として栄えた町が再現されている。
日本橋から丸1日歩くと1泊目になる場所なだけに人気があったようだ。
(1800年~1840年代頃の様子)
米穀商・質屋・薬屋・農家など159軒に及び
旅籠(はたご)いわゆる旅館は59軒も存在した。
現代地図と比較すると、
↓この辺りに宿場町があったそうだ。
(春日部駅東口側)
日光街道沿い(地図黄色い道)にあると思っていたが違った。
現に、この付近には粕壁という名前が残っている。
館内は広い?狭い?
館内の規模は非常に小さいが、
一字一句読み、学んで進めば1時間はかかるだろう。
ただ、今回は将来先生になる実習生が集まっていたため、
奥まで見る事が出来ず、前半だけで断念した。
次回チャンスがあれば続きを見たい。
アクセス
郷土資料館(春日部市教育委員会)
住所:春日部市粕壁東3-2-15
(教育センター1階 正面入ってすぐ左側)
開館時間:9:00~16:45
休館日:毎週月曜日&祝祭日
※月曜日が祝祭日と重なる場合、火曜日も休館)
臨時休館日あり