消毒用エタノールとイソプロピルアルコールの違いとは?
「同じアルコール系なのに一体何が違うの?」
「安全なの?」「消毒できるの?」「手には安心なの?」
気になったので調べてみた。
※あくまで個人的に調べた事なのでご了承ください※
現在の日本は、政府が殆ど対応を見せず、
新型コロナウイルスが広まってしまった状態だ。
今や、学校クラスターが当たり前になり、
近所に何人も陽性者がいる時代である。
その結果、まだまだマスクや消毒ジェル等の需要が多く
中でも使いやすい”消毒用エタノール”の品薄状態が続いている。
コロナが出た当初は、どの薬局も品薄だった。
消毒用エタノールを売っている店は殆ど無い。
消毒用の多くは”ジェルタイプ”であり、
70~100%の液体型エタノールが手に入りにくい状況だ。
まずは使用説明書から比較し、
最後に大きな違いを分かりやすく書き出してみた。
万能と言われている消毒用エタノール
消毒用エタノールMIXに書かれている注意事項
1)用法・用量を守ること。
2)本剤は希釈せず原液のまま使用すること。
3) 局所刺激作用があるので、軽く塗るだけにとどめ、
ガーゼ、脱脂綿等に浸して患部に貼付しない事。
4) 広範囲又は長時間使用する場合には、蒸気の吸入に注意すること。
5) 過度に使用すると、脱脂等による皮膚荒れ
を起こすことがあるので注意すること。
6)小児に使用させる場合には、特に注意し、
保護者の指導監督のもとに使用させること。
7) 目に入らないように注意すること。
万一、目に入った場合は直ちに水又はぬるま湯で洗うこと。
なお、症状が重い場合には眼科医の診療を受けること。
8)外用にのみ使用し、内服しないこと。
~してはいけないこと~
守らないと現在の症状が悪化したり、
副作用が起こりやすくなります。
1.次の人は使用しないこと
患部が広範囲の人、深い傷やひどいやけどの人
2.次の部位には使用しないこと
損傷のある手指・皮膚、口唇等の粘膜の部分、目の周り(局所刺激作用があります)
1.次の人は使用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談すること
1)医師の治療を受けている人。
2)本人又は家族がアレルギー体質の人。
3)薬によりアレルギー症状を起こしたことがある人。
2.使用後、次の症状があらわれた場合は副作用の可能性があるので、
直ちに使用を中止し、医師、薬剤師又は登録販売者に相談すること。
「発疹・発赤、かゆみ」
3.5~6日間使用しても症状がよくならない場合は使用を中止し、
この文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談すること。
1)小児の手の届かないところに保管すること。
2)他の容器に入れ替えないこと(誤用の原因になったり品質が変わる)。
3)直射日光の当たらない、なるべく涼しい所に密栓して保管すること。
4)塗装された物等に使用した場合、色が落ちる恐れがあります。
5)使用期限を過ぎた製品は使用しないこと。
6)火気を近づけないこと。
イソプロピルアルコールとは
ある日、消毒用エタノールが売り切れた店に
「イソプロピルアルコール」が入荷していた。
アルコールや消毒との文字があり、
「エタノール同様に使える」までは理解できるが
一体何が違うのか?もう少し知りたくなるのが人間だ。
”何が違うのか?”少し調べてみよう・・・。
イソプロピルアルコール50%Pに書かれている注意事項
してはいけないこと
使用に際しては、説明書きをよく読んでください。
(守らないと現在の症状が悪化したり、副作用が起こりやすくなります)
次の部位には使用しないでください
(1)損傷のある皮ぶ。
(2)目の周囲、粘膜等。
「相談すること」
1.次の人は使用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください
(1)医師の治療を受けている人。
(2)薬などによりアレルギー症状を起こしたことがある人。
2.使用後、次の症状があらわれた場合は副作用の可能性があるので、
直ちに使用を中止し、この製品を持って医師、
薬剤師又は登録販売者に相談してください
(発疹・発赤、かゆみ、はれ、灼熱感)
【効能効果】手指・皮膚の殺菌・消毒
【用法用量】 適量を脱脂綿、ガーゼ等に浸して患部に使用してください。
(1)用法用量を厳守してください。
(2)局所刺激作用があるので、軽く塗るだけにとどめ、
ガーゼ、脱脂綿等に浸して患部に貼付しないでください。
(3)過度に使用すると、脱脂等による皮ふ荒れを起こすことがあります。
(4)広範囲又は長時間使用する場合には、蒸気の吸入に注意してください。
(5)小児に使用させる場合には、保護者の指導監督のもとに使用させてください。
(6)目に入らないように注意してください。
万一、目に入った場合には、すぐに水又はぬるま湯で洗ってください。
なお、症状が重い場合には、眼科医の診療を受けてください。
(7)外用にのみ使用してください。
【成分分量】
イソプロパノール(C3H80)47.7~52.3vol%を含有します。
アレルギーテストの検査を受ける場合には、
本剤を使用していることを医師にお知らせください。
(アレルギーテストの検査値に影響をおよぼすことがあります。)
【保管及び取扱い上の注意】
(1)直射日光の当たらない涼しい所に密栓して保管してください。
(2)小児の手の届かない所に保管してください。
(3)他の容器に入れ替えないでください。
(誤用の原因になったり品質が変わることがあります。)
(4)火気に近づけないでください。
(5)使用期限を過ぎた製品は使用しないでください。
(6)薬剤が床や家具等に付着しないようにしてください。
(変質又は変色のおそれがあります。)
<貯法>
気密容器。火気を避けて室温保存。
消毒用エタノールとイソプロピルアルコールの違い
消毒に関して
両方共に消毒効果があるものの、
ノロウイルスやロタウイルス、アデノウイルスに関しては
消毒用エタノールが推奨されている事から、コロナに関しても
消毒用エタノールの方が効果が高いのでは?と考えてしまうのが普通だ。
◎消毒用エタノール
◎イソプロピルアルコール
◎次亜塩素酸ナトリウム(手の消毒は×)
◎次亜塩素酸水
以上の4つと言われている。
手足に使って良いのか?
消毒用エタノールは100%でも普通に使えるが、
気になるのがイソプロピルアルコールの場合である。
パッケージには”手指・皮膚・殺菌・消毒に”
と書かれている事から使える事が理解できるが
今回のパッケージには50%という、なぜ半分を推しているのか?気になる所だ。
調べてみると、どうやら手の脂がエタノールよりも落ちてしまうそうで
”手荒れ”には要注意との事であった。
手が荒れないように親切に→50%で販売していた説
また、50%という事で価格的にも400円台(50ml)と安く
大量に使うスーパーや店舗では利用しやすいと言える。
蒸発が早すぎる説
イソプロピルアルコールの沸点は82.4℃
蓋を開けておけば、一日もあれば蒸発してしまいうという声もあり
エタノールよりも蒸発は早く、引火には要注意だ。
!保存場所に要注意!
なるほど、商品をよく見ると、
消毒用エタノールは剥き出しだが
イソプロピルアルコールはビニールでしっかりと封をされていた。
液体アルコール系は品薄の為、備蓄する方も多いだろう。
日陰の涼しい場所で保管する事を忘れないようにしたい。
追記
エタノールとイソプロピルアルコールを
実際に使用した事で気になったのは”ニオイ”であった。
明らかにイソプロピルアルコールの方が臭い
個人的には苦手な臭いであった。
この事から、イソプロピルアルコールは手指ではなく
ドアノブや階段、エレベータ等に使用する事にきめた。
コメント
大変参考になりました。
ありがとうございます。