ふるさと納税のしくみを簡単に理解しよう!
納税という事は税金なの?
テレビでふるさと納税の特集をやっている事も多いが、
多くは、納税をすると→お礼で「特産品などが届く」という、
美味しい部分だけを強調して紹介している。
しかしながら、特産品に目がくらみ、
しくみを理解していない方が大半を占める。
今回は、ふるさと納税について簡単に理解してみましょう。
ふるさと納税の特産品(梨)が来たなっしー! pic.twitter.com/JlL3LRVuHo
— スワンダイブ (@swandiveJP) 2014年8月11日
ふるさと納税の特産品で桃が来た(*^_^*)
事前にメールで配達日を聞いてくれる細やかさ。岡山県赤磐市です。 pic.twitter.com/S3IDZaYV6v— いぬいくみこ (@inui_kumiko) 2014年7月25日
納税と聞くと、所得税、住民税のように
支払う義務がある税なのか?
それとも、勝手に納める税なのか?
はじめて聞く方は全く理解できない。
ふるさと納税とは、地方自治体に”寄付”をする制度です。
義務のある税ではなく「寄付」になりますが、
その寄付の仕方によっては
”住民税と所得税から一定の控除を受けることができる”
という利点もある。
↓払ったお金が戻ってくる?↓
ふるさと納税のカラクリ
例えば、とある市を1つ選び
10000円のふるさと納税をしたとしましょう。
そして、その後に1000円相当のイチゴがお礼に届いたとします。
単純計算では9000円のマイナスですよね?
↓ここからが重要↓
しかしながら、ふるさと納税の場合は
”自分の負担は2000円で済む”ので、
10000-2000=8000円が一年かけて戻ってくるという仕組みです(税務署から口座に振り込みされる)
じゃぁ、、たくさん寄付すればいっぱい還付されて得するよね?
1万円で8000円戻ってくるならば、
100万円寄付して、99万8千円受取ろうと考えるのが人間です。
しかしながら、
この寄付金には上限があり
「年収」と「家族構成」によって変わってくるのです。
年収1000万円の夫婦(子供は16才未満)の場合、寄付の上限額が60000円
(子供が多いほど上限が低くなる)
1億円以上の収入があれば、寄附金の上限額の190万円までとなる。
ふるさと納税の罠
寄付して特産品を貰えて
さらには節税になるなら飛びつきたいものだが、
なんと、7割がミスを犯している。
【ケース1】
手続きの手順は、
◎申込書→入金→特産品を貰う→確定申告という流れだが、
実際は
×申込書→入金→特産品を貰うで終了している人が大半だ。
※確定申告をしてはじめて税金が還付、住民税が減税される※
(ふるさと納税を行うと、寄附金証明書が送られてくるので、確定申告の際に添付する)
【ケース2】
申し込みの氏名は、「節税したい人の名前」にしなければ意味が無くなる。
普段は仕事で留守だからと、奥さん名義にすれば控除は受けられない。
【ケース3】
特産品を貰える県が、年1回の所もあれば2回の所もある。
年1回の所に2回寄付をしたり、細かいミスが多いのが現状だ。
特産品に目がくらむだけではなく、各県の特徴を記憶しておかなければならない。
稼いでいる人だけが得する制度
悪く言うと、社会に貢献している人にはたくさん還元して
役に立たない人間(子供、老人、無職)には冷遇というシステム。
このような事から
ふるさと納税は富裕層ビジネスとも言われています。
ふるさと納税は、お金持ちがたくさん納税し(国税を通して)
利益をもたらす仕組みという見方がある。
高額所得者ほど、還付金が多く特産品も多く貰えるという優遇。
一般庶民の我々はうれしくない仕組みだろう。
特産品の為に、申し込み&確定申告時に寄附金証明書という
作業をしてまで特産品はいらないという人も多い。